3D兄弟舎オーナーのわたしだけが知っている?
ビデオゲーム同人サークル『3D兄弟舎』オーナーの独白録。 主にゲーム(大体10年以上前の)に関する話題を取り上げるが、気分によってはその他いろいろな事も書くかも。
本当に誰も知らないものは幻にもなりようがないものだ
 去年末に出した同人誌のどろろ電脳絵巻に書かなかったネタ。

 最近ではDVDセットとか出たこともあってあんまり言われなくなったけど、一時期TVアニメのどろろは『幻の作品』とか『封印された作品』とか言われていた事があった。
 知名度がある(なにしろ手塚治虫原作だ)割には最初のTV放送以降ほとんど再放送される事も無く、見たくても見られない状態が続いていた時期があり、その原因として「現在のTVで放送するにはいろいろと差し障りのある内容」があげられていた。確かにそれも原因の一つではあっただろう。しかし、同時期に作られた作品には現在で言う『放送禁止用語』が劇中に連発されているものは掃いて捨てるほどあり、それらは該当箇所にビープ音を入れるなりあるいは音声を消す等の処理を施されて後々にも再放送はされているのだ(TV版バットマンなんかすごいよ、笑っちゃうくらい)。

 ハッキリ結論から言うとTVアニメのどろろが再放送されなかったのは単に作品が『白黒アニメ』だったから、なのである。

 なぜかというと一時期のTVでは白黒アニメにはコンテンツとしての価値が認められていなかったからなんですよ、奥さん。

 ちょっとTVアニメの歴史をひもといてみると、国産TVアニメの放送が始まったのが1963(昭和38)年、当然当時は白黒だった、が、白黒TVアニメの時期は非常に短く、最後にTV放送用として作られたのは1970(昭和45)年でわずか7年間しか作られていない。
 んで、〜1980年代中盤までの期間は、早朝や夕方などの空き時間帯に集中して旧作のTVアニメや特撮が再放送されていた時期で、例えばウルトラマンシリーズなどはこの時期に集中的に再放送を繰り返されたせいで現在の地位があると言える。大体ですね、地方に民放が1つか2つしかなかった時期に全員がリアルタイムで放送を見ている訳が無いんですよ。特に地方の人間にとっては再放送(実質初放映になっている事も多かった)がTVアニメとか特撮とかの情報を得る命綱であった訳で、この時期の円谷の戦略は今考えると見事と言うほかなかった訳です。実は大多数の人(特に地方在住者)はこの再放送集中攻撃とリアルタイム放送をごっちゃに記憶しているんではないでしょうかね?
 この再放送黄金時代にTVアニメなんかを見まくっていた人はたぶん何となく思い出してくれるだろうけど、この時期白黒アニメの再放送はまず無かった筈。これはカラー放送になってから白黒時代のコンテンツが一時期、TVが完全カラー化されてから10年くらいは全く評価されず(実写のドラマも含めて)、死蔵されていたからですね。まぁ、白黒時代のVTRがあまり残されていないのも確かなんですが。
 ウルトラマンに話を戻すと白黒時代のウルトラQが再評価される様になったのも、カラー化されてからのウルトラマンシリーズの人気の上昇にともなってだっとと言える訳でして。
 他に例をあげると、アニメ版ゲゲゲの鬼太郎で昭和40年代に作られたシリーズのうち、昭和46年のカラー版は何回も再放送されたけど、昭和43年版の白黒アニメはほとんど再放送されていない(話数はこちらの方が多い)。
 何で白黒の作品に価値を認めようとしなくなったかははっきりとは言えないが、TVの完全カラー化に伴って負の、過去の遺産として切り捨てられた面もあったのかもしれません。この辺の話はぼくの憶測です。ただし、1970年代から80年代にかけて白黒アニメがTVからほぼ黙殺されていたのは間違いのない事実でしょう。

 したがって、事実上2クールで打ち切られた、つまりあまり人気の出なかったTV版どろろがお蔵入りになっていたのも当然といえば当然だったんですね。

 では何で幻の作品として名高かったかというと、抜群の知名度があったからなんですね。本当に誰も知らない話、コンテンツならそもそも幻にもなりようがない。

 大体、幻とかいってTVでは見られなかったとはいえ、放送終了後何年も経ってからアニメ版のムックが作られたり、LPレコードが制作されたりと媒体露出度は抜群だった訳です。それがかえってファン層の飢餓感を煽り、まだ見ぬまぼろしの名作として昇華する原因となったんですね。
 これは以前この日記で書いたビデオゲームのトリオザパンチでもそうなんだけど、祭祀を行うファン層が存在して、なおかつ適度な飢餓感(全く情報が無いのはダメ、あくまで適度な飢え)こそがまぼろしの名作を生み出す源だといえます。

 さて、1980年代半ばになるとTVでは、それまでは捨て時間だった早朝や夕方にもちゃんとその時間に合わせた、専用の番組が作られるようになり、秋田ローカルで言うと大館有名店が提供していた様なTVアニメの再放送黄金時代は終焉を迎えた訳だ。と、同時期にVTR、ビデオレンタルの時代が始まりそれ用のコンテンツを業界が必要としていた事や、ちょうど過去の白黒アニメの放送時期に人格形成期をすごしていた層がマス媒体で情報を発信する側になっていた時期と重なっていた事もあって、過去のコンテンツが再評価され、人々の目に入りやすくなっていった。事実白黒時代のTVアニメはこの時代にかなりビデオソフト化されている。
 
 ただ、TV版どろろはなぜかシリアスからギャグに路線変更後の2話、しかもよりぬきのカスなエピソードしかビデオ化されなかったんですが。
 だけど、その後全話LD化され、更にVHSでも全話登場し、DVDでも出たからファンとしては結果的に万々歳なんですけど。

 ま、絶対数の少なかった白黒時代のTVアニメなんかより、むしろ1990年代にテレ東の夕方6時台に放送されていた様な一山いくらのTVアニメの方が今後は『幻の作品』になりそうな気もしますが。
 
 それにしても『まるでだめ夫』の全話DVDが出ていたのには死ぬほど驚いた・・・ あんなカ*アニメ5桁の金出して買う人間が本当にいるのか!?(問題発言)
 なら是非ともTVアニメ版『かりあげクン』の全話DVDボックスも出していただきたいものだ。
十年一昔
 もう10年くらい前ムラコシはアキバの某オタク系ショップで糊口をしのいでいたのだが、当時その店で取り扱っていた成人向け(主に男性)委託同人誌はなぜか男性作者のものより女性作者の方が売れ行きは悪かった。
 技術的な問題があった訳では無い、むしろ女性作家の方が綺麗で上手い漫画を描いていたと思う。が、いまいち手にとってもらえない。

 これはどうもエロに関する脳内の回路が男性と女性では違う事による事例だったと思う。つまり女性作家は自分が見て、綺麗、エロティズムを感じる方法論で漫画を書いているのだが、これが男性のエロ回路とかみ合っていないのだ。
 これがプロの漫画家だと間に編集者が介在してエロ回路を女性向けから男性向けに変換する作業を行っているのだが、同人誌は編集者は間にはかまさない、直接作品を読者まで下ろすからこの齟齬が生じるのだろう(むろん男性のエロ回路を理解している女性作家も多々居りますが)。
 まぁ、やおい漫画を描く方法論で男性向けエロ漫画を描いちゃっていたのね(実際男性向けを描く女性作家はやおい漫画も描いている人が非常に多い)。

 そのような綺麗な漫画よりもむしろ野蛮な男のエロリピドーで描き殴ったような漫画が実用には向いているようで、実際エロリピドーの情念に溢れている漫画は下手でもそこそこ人気はあって、その継続で現在同人誌界で大手サークルになった所もある訳だ。

 あとは出入りのサークルの話を聞くと、同じ本でも*ッセではゲーム系がよく売れているとか、*の*ではロリ系が妙に出が良いとか、いろいろ傾向に違いがあったんですよ。
 あと、あまり覚えている人はいないだろうけど、アキバで同人誌が売れるようになり始めの頃、なんとまあ旧ゼットまで委託同人誌に手を出していたとか・・・・ すぐやめちゃったけど・・・・ まぁ、あそこは流行ものには何でも手を出すから・・・ エアマックス売っていた時もあったし。

 ・・・・まぁ、10年以上前の話ですよ、今はどうだか知りませんが・・・・
コミケ当選しました
金曜日東館ニ11bでした
とりあえず一安心